モラハラ対策覚え書き

いじめ・ハラスメント対策の参考になる書籍(1冊追加)

いじめのある世界に生きる君たちへ
 ーいじめられっ子だった精神科医贈る言葉
中井久夫(著)

いじめのかなりの部分は
学校の外で行われたなら犯罪。
つまりいじめは犯罪である。
「立場の入れ替え」がなければそれはいじめ。
いじめは他人を支配し、いいなりにすること。
「他人を支配したい」という権力欲。
思い通りにならないはずのものを
思い通りにするという快楽。
まわりの人間には「自分でなくて良かった。」
という安心感ををうむ。

いじめの最初の作戦は「孤立化」。
いじめのターゲットを決める。
ターゲットから距離をおかない人には
不利益があるとちらつかせる。
「いじめられるには、いじめられるだけの
理由がある」というPR作戦にでる。
周りの人間を巻き込み、やがては被害者本人にも
自分にいじめられる理由があると思い込ませる。

次は「無力化」作戦。
被害者に反撃は一切無効だと思わせる。
誰も味方にならない事を何度も味わわせる。
「大人に話す事は卑怯だ。」「醜い事だ。」と
加害者側の価値観で教育し
ターゲットが外に助けを求めないようにする。

そして「透明化」作戦。
人間には「選択的非注意」といって
自分が見たくないものを見ないでおくようにする
カニズムがある。
そのためいじめが行われていても見えにくくなる。
この段階では被害者は孤立無援で反撃も脱出も出来ず
自分の無力さに自分の誇りを自分で失っていく。
だんだん「その日ひどくいじめられなければいいや」と
思うようになる。
加害者との関係だけがリアルな人間関係となり
大人や級友たちはとても遠い存在となる。
加害者は大人の前で被害者と仲良しである事をアピールし
楽しそうに遊んだり、別のいじめに加わらせたりする。
被害者の「自分は被害者だ。」という最後の拠り所さえ奪う。

この段階にくると子どもは、
大人から「誰かにいじめられてないか?」と
問われると激しく否定ししばしば怒り出す。
自分のことは自分で始末をつけるという
人間としての最後の主導権を手放したくないため。

いじめの対策は、
まずいじめられている子どもの安全の確保、孤立感の解消、
二度と孤立させないという大人の責任のある保障の言葉と
その実行である。

本書は著者のアリアドネからの糸」所収の
「いじめの政治学
小学校高学年から読める内容にしたもの。

大人の方はぜひ「いじめの政治学も読んでいただきたいです。

 


離れたくても離れられないあの人からの
「攻撃」がなくなる本

Joe(著)

いつも攻撃のターゲットになってしまう人へ。
これ以上誰にも振りまわされたくない人へ。
戦うセンスのない人が、戦わずして状況を変えていく方法。

「相手から自分がどう映るか」を変えていくことで、
「相手の攻撃欲を徐々に萎えさえていく」という対策法。

本書は解決型カウンセラーである著者の
「普遍的な他者から攻撃されない方法」のノウハウ本です。

Joeメソッドの基本的な心構えと
相手からの攻撃にどう反応したらいいのか
またはどう反応しないのがいいのか
シチュエーション別に
表情・言葉・動作などの具体例が挙げられています。

出版本の「まえがき」を公開します | 離婚しない 『モラハラ』『自己愛性人格障害』対処の超裏技!!

他人の攻撃欲を、萎えさせるキャラ | 離婚しない 『モラハラ』『自己愛性人格障害』対処の超裏技!!

身近な人から、攻撃され続ける理由 | 離婚しない 『モラハラ』『自己愛性人格障害』対処の超裏技!!

反応が薄い相手に対しては、、 | 離婚しない 『モラハラ』『自己愛性人格障害』対処の超裏技!!

 

ヒトは「いじめ」をやめられない 

中野信子(著)


脳科学の立場からいじめ問題にアプローチしている本。

「いじめは『あってはならない』ものだ」と考える事が
その本質から目をそらす原因になっているのではないかという
視点から書かれている。


●いじめのメカニズム

動物として弱者であるヒトが生存するために
つかっていた武器が「集団を作ること」。

人間社会において、どんな集団においても、
排除行動や制限行動がなくならないのは、
そこに何かしらの必要性や快感があるからと考えられる。

集団を維持していくには、社会集団にとって最も脅威になる
内部から集団そのものを破壊してしまうフリーライダー
(協力行動をとらない・邪魔する人・ズルをする人)を
排除する必要がある。

「サンクション=制裁行動」は
仲間を守ろう、社会性を保持しようという、
集団を維持するための「向社会性」の表れ。

「排除しなければ」という感情に伴う行動(サンクション)が
発動すべきでない時にも発動しえしまう時があるのが
「過剰な制裁」(オーバーサンクション)


●いじめに関わる脳内物質

オキシトシン……愛情ホルモン
オキシトシン自体は良い物でも悪い物でもなく
仲間を作るのに必要だから分泌される。
仲間を大切にしようという気持ちと、
そのために良い仲間を作ろう、良い仲間を選別しようという
気持ちは表裏であり、後者がつよくなると
サンクション=いじめが発生しやすくなる。


セロトニン……裏切り者検出モジュール
日本人は安心ホルモンのセロトニンを使いまわしにくい
セロトニントランスポーターS型の人の割合が80%を超えていて
慎重な人・心配性な人・空気を読む人が多くなる傾向にある。
そのため裏切り者検出モジュールの強度が高くなり
フリーライダーにならない人まで排除しようとする
気運が高まってしまう。


ドーパミン……快楽物質
制裁行動(攻撃)にはリベンジ(仕返し)の恐れがある。
自分のリソース(資源・資産)だけ考えたら、本来は損な行動。
オーバーサンクション(過剰な制裁)が発動するときの脳では
ドーパミンが放出され喜び=快感を感じることが分かっている。
いじめの始まりは「間違っている人を正す」という気持ちから発生する。


●いじめの傾向を脳科学で分析する

・いじめられやすい人の特徴

体が小さい人、体が弱い人、太っている人、行動や反応が遅い人、
反抗しなさそうな人、言い返さない人
→リベンジしなさそうな人、リベンジされても怖くない人

集団の和を乱すような言動をとってしまう人、
真面目で一人だけ正しい指摘をしてみんなの楽しい雰囲気を台無しにする人、
→いわゆる「空気の読めない人」。

一人だけ得をしているように見える人→「妬み」を買いやすい人。
妬みは互いの関係において「類似性」と「獲得可能性」が
高くなる時に高まる。

異質な存在と思われる人
→理解不足、知識不足から、異質な存在と見られてしまい
「裏切り者検出モジュール」で異分子として検出し
からかったり、排除したりという気持ちが起こりやすい

・いじめがより深刻化するとき

過激ないじめは、小学校高学年から中学二年生に多くなる。
体が子どもから大人にかわる時期で性ホルモンが大きく関わっている。
テストステロンは支配欲や攻撃性といった傾向を強めるホルモン。
情緒の「ブレーキ機能」と言える前頭前野が成熟するのは30歳前後。

・男女のいじめの違い

女性はグループを作り、男性は派閥を作る。

オキシトシンの分泌の多い女性のグループは
平等性や同一性を前提とする性質が強く見られる。

テストステロンの分泌が多い男性のグループは
派閥を作るなどヒエラルキーによる力でなりたっている。

男性グループによりいじめは力による”パワハラ
女性によるいじめはみんなによる”村八分”になりやすい。

サイコパスはいじめに参加しない

制裁行動は集団の為に行われる、いわば社会正義。
ところがサイコパスはより合理的に
「集団のためにはなるけど、自分のためには一円の得にもならず、
自分の時間を奪われるだけの損な行動だ」と理解して
冷ややかな態度をとり続けたりする。

・学校現場のいじめの現状

2017年3月文部科学省
「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」を策定。

「いじめはないほうがよいけれども、
もしあったら報告してほしい」というのは、
矛盾したメッセージ。

傍観者が通報すればいじめは減るのか
→集団の中で、通報者は最も嫌われるタイプの存在。
さらに自分も標的になるリスクは高く、最も損な行為。
日本でもいじめが激化しやすい要因の一つは
同調圧力という向社会性。

●いじめの回避策

・大人のいじめの回避策

女性が女性の妬みを煽らない方法
「類似性」と「獲得可能性」を低くする。
→外見や言動において「若さ」や「女性らしさ」を前面に出さない。

プロ意識を見せ、「獲得可能性」を下げる
→自分はこの仕事や分野に関してはプロフェッショナルである
という事を見せる演出を心がける。

自虐ネタの達人になる「アンダードッグ効果
→相手に攻められても、それほど痛くない自分の弱みをあえて見せてみる。

相手と自分の感覚の違いを知る
→相手の基準とうまく間合いをとりつつ付き合う。

メタ認知」を高め、60%の間柄になる
メタ認知とは自分自身を客観視する能力のこと。

相手に求める「誠意」には、男女の違いがある
→誠意とは何かとの問いに、
 男性は「正直」が28・4%で一番多く、
 女性は「話を聞く」が25.2%で一番多い。
→自分の意見を無理に押し通すのではなく、
 相手の意見も尊重しながら、
 率直に自分の意見を話す姿勢が大事=アサーティブ

ミラーニューロンで、芸人のコミュニケーションを身につける
→第一線で活躍している芸人さんは上手に人を惹きつけながら話をしたり
 厳しい突っ込みに対してもうまく笑いに変えながら切り返している。
 こういうコミュニケーションを観察して真似してみる。

・子どものいじめの回避策

・6月と11月の学級危機を回避する
・真面目な組織はいじめが起こりやすい
・人間関係を薄めていじめを回避
・学校教育のあり方を見直す
・「ももクロ」から学ぶこと
ももクロはメンバー5人それぞれがカラー(個性)を持ち
 グループでの役割も分かれている。
 ライブではグループのメインとなる人が
 5人の中でどんどん入れ替わり、
 すべてのメンバーが活躍できる場がある。
 すべての人が主役になり、成長できる場面が用意されている。
 そういう関係では、いじめは起こりにくくなる。
・団結の意義を見直す
ザ・サードウェーブ実験
・いじめの悪意は見えにくく、止めにくい
・空間的に距離を置く権利を与える
・学校を休むといじめは酷くなるのか
・第三者の目で死角をなくす
・暴力を伴ういじめに対する抑止力
・ノンバーバルコミュニケーションによるいじめ
大津市の取り組みの例
・監視カメラによる抑止力の効果
・匿名化によるルシファー・エフェクト
メタ認知力を高めて、自分をコントロールする 

「大人のいじめ」は子どもよりも深刻!? 脳科学者・中野信子氏に聞く、上手な回避法 (2017年11月24日) - エキサイトニュース

脳科学者・中野信子さんが教える「大人のいじめ」回避のしかた | MASHING UP

脳科学の観点から見た「いじめに効果的な3つの対処法」

「ももクロ」でいじめが起こりにくい理由 中野信子氏が分析|NEWSポストセブン

小学生の「いじめ」。はじまりと親ができる対処法とは? ~脳科学者・中野信子『ヒトは「いじめ」をやめられない』に学ぶ | HugKum【小学館公式】

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