モラハラ対策覚え書き

モラハラ対策の参考になった書籍

愛しすぎる女たち」 (中央文庫) ロビン・ノーウッド(著)

それまで相手に問題があると思っていたけれど、自分の言動に問題があった。

共依存」というものについて気付かせてくれた本。

 

となりの脅迫者」 (フェニックスシリーズ) スーザン・フォワード(著)

 以前「ブラックメールー他人に心をあやつられない方法」というタイトルで

 出版されていた。

 身近な人間が恐怖感・義務感・罪悪感を利用して言いなりにさせようとしてくる時

 どう対処すればいいかの実践方法。

 

「毒になる親 一生苦しむ子供」(講談社+α文庫)スーザン・フォワード(著)

 毒親という存在と言葉を世に知らしめた本。

 私はブラックメールの方を先に読んでいたが、こちらの本の方が有名だと思う。

 

「暴力から逃れるための15章」(新潮社)

 ギャヴィン・ディー=ベッカー(著)

 著者はO.J.シンプソン事件で検察の捜査に協力したアメリカの防犯コンサルタント

 残念ながら現在は絶版になっていて、

 新品を入手するのは難しいので簡単に自分が参考になった箇所を書いておく。

 暴力犯罪には必ず前触れや危険信号があり、被害者はそれを無意識にキャッチしている。

 後から考えて「そういえばあの時…。」と思い当たる事があるなら、

 その事件当時も本人は無意識下では違和感や危険を察知できている。

 直観は信用できるし、それを信用する事は大事。

 ★本心を隠している人間(この本では犯罪者)がターゲットに近づいてくる時の手法

  モラハラをする人間が必ずしも犯罪者ではないかもしれないし、

  暴力も振るわないかもしれない。

  しかしターゲットに近づいてくる手法は参考になるところがあると思った。

 ・仲間意識の押し付け

  見せかけの信頼関係をつくるため。

  実際には何の根拠もないのに、目的や経験を共有しているような言い方をする。

 ・魅力と親切

  魅力とは人が生まれながらにもっている性質ではなく、ただの能力。

  相手を魅了する事により、それによって相手に何かをさせたり

  コントロールするという目的が隠されている。(大抵は邪悪な意図ではないが。)

  見知らぬ人が魅力を振りまいてきたら、「この人は魅力的だ。」ではなく

 「この人は私を魅了しようとしている。」と考えてみるべき。

余計なことをしゃべる

  本当の事を言う時は、人はそれが疑われるとは思わないので、

  必要のない余計な事はしゃべったりしない。

 ・レッテルを貼る

  大抵のレッテルは、いくらかの侮辱を含み、しかも簡単に否定しようと思えば

  否定出来るようなものばかりである。

  だからと言って否定すれば相手の思うつぼになる

  「あなたのようなタイプの女性は、わたしごとき者と話しするのは

  お嫌でしょうけど。」と言われて、お高くとまっていると思われたくないばかりに、

  見知らぬ男と会話するのは相手のワナにまんまと引っかかった事になる。

 ・高利貸し

  人を食い物にしようとする人間も気前よく手を貸すが、

  常に貸し借りを計算している。

  ワナにはまらないためには、相手が勝手に近づいてきたという事実、

  その相手にこちらは何も頼んでいないという事実を忘れないようにする。

 ・頼みもしない約束

  頼みもしない約束は、その裏に必ずと言っていいほど疑わしい動機が潜んでいる。

  口約束は相手を納得させたいという意志でしかなく、何も保証はしていない。

  つまりまだ自分が相手に信頼されていないと思っているからこそ

  頼みもしない約束を言い出す。

 ・ノーの無視

  本来「ノー」には交渉の余地はない。

  「ノー」を無視するのは、こちらをコントロールしようとしているか、

  あるいはコントロールをやめようとしない人間である。

本に挙げられている著者が見た具体的な例

シカゴからロサンゼルス行の飛行機の中での話。

著者の隣の席に一人で乗っていたティーンエイジャーの少女に

通路越しにチラチラ様子をうかがっていた40代の男性が自分のヘッドホンをはずし

「どうも自分にはこういうのは音が小さすぎてダメで……。ビリーと言います。」と

手を差し出した。

フルネームで自分の名を名乗った少女の手を少し長すぎるほど握っていた男は

一度も明らかな質問をせずに、少女から十分な情報を引き出した。例えば

「迎えが来ているかもわからない空港に、一人で降りるっていうのはいやなもんだ。」と

切り出せば、少女はつられて自分が空港から目的地への移動手段をまだ決めていない事、

これから世話になる家の人たちが自分がもっと後の飛行機で来るはずだと思っている事、

男が「もっとも君はそんなふうな一人旅をしているわけじゃないんだろうね。」と言うと

少女は以前から自分は一人旅に慣れている事などを喋った。

そこで男は「君はしっかりしていて大人のようだ。自分の知り合いのヨーロッパの

女性のように。」と言い、自分のスコッチの入ったグラスを少女に差し出した。

最初は断った少女に何度もしつこく勧め、

男は自分の酒を一口少女に飲ませる事に成功した。

ビリーは自分がトイレで席を立つときに、少女に顔を近づけ、そっとほほえみ

「とてもきれいな目をしている。」とささやいていくのを忘れなかった。

著者はわずか数分の間にビリーが

仲間意識の押し付け(二人とも空港に迎えが来ていない)

余計な事を喋る(ヘッドホンや知り合いのヨーロッパの女性)

高利貸し(飲み物を差し出した)

魅力(少女の目を褒めたやり方)

レッテルを貼る(君はそんなふうな一人旅をしているわけじゃないだろう)

と数々のテックニックを使うのを確認した。

さらにスコッチを無理に勧めたのは「ノーの無視」である。

 

この後 著者が少女に「あの男は空港で、あなたに送ってあげようと言うはずです。

ですが、彼は決していい人間じゃありません。わかりますね?」と忠告したため、

少女は手荷物受取所でノーを貫き通し、

ビリーは怒り、「感じの良い男」とはほど遠い態度で立ち去った。

-----2017.7.31 追記  -----

私はこのエピソードを最初に読んだ時
ビリーが機内での暇つぶしの気楽なおしゃべり以上の事を
企んでいるとは想像も出来なかった。
(「暴力から逃れるための十五章」という本を読んでいるのに!)

筆者はビリーの筋肉隆々の体つき、腕に若い頃の入れ墨、
手首に安っぽい装身具、こんな朝のフライトなのに酒を飲んでいる、
機内持ち込みの荷物ゼロ、真新しいカウボーイ・ブーツ、真新しいジーンズ、
皮のジャケットから刑務所を出てきたばかりだろうと推測している。
同じ物をターゲットになった少女も目にしていただろうに
ビリーが何のために自分を『面接』しているのかは気付かなかったのだ。
筆者から忠告された事は少女にとって本当に幸いであったと思う。

筆者は「本当に善良で、なんのもくろみもない男、
あなたからなにかを得ようなどと考えてない男は、
向こうから声をかけてきたりはしないものだ。
知らない男が近づいてきたら、その男を邪悪な考えなどもたない
大多数の男と比べるのではなく、しつこく言い寄ってきたり、
ノーと言っても聞かないような男と比較して考えてみることだ。」と書いている。
「直観を働かせて、男性の行動や周囲の状況を見るのである。
予期しない出会いがすべて犯罪につながるわけではない。
だか『面接』されているという危険信号が点灯したら、警戒する事だ。
危険信号が灯るのには、必ずわけがある。」と。

 

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